qmk-keychron-q3-colemak-dh/docs/ja/feature_ps2_mouse.md
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[Docs] Japanese translation of docs/feature_ps2_mouse.md (#9030)
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2020-06-08 02:26:30 +09:00

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# PS/2 マウスサポート :id=ps2-mouse-support
<!---
original document: 0.8.147:docs/feature_ps2_mouse.md
git diff 0.8.147 HEAD -- docs/feature_ps2_mouse.md | cat
-->
PS/2 マウス (例えばタッチパッドあるいはトラックポイント)を複合デバイスとしてキーボードに接続することができます。
トラックポイントを接続するには、トラックポイントモジュールを入手し (つまり、Thinkpad キーボードから部品を取って)、モジュールの各ピンの機能を特定し、コントローラとトラックポイントモジュールの間に必要な回路を作成する必要があります。詳細については、Deskthority Wiki の[トラックポイントハードウェア](https://deskthority.net/wiki/TrackPoint_Hardware)ページを参照してください。
PS/2 デバイスの接続は、USART(最善)、割り込み(次善)、 または busywait(非推奨)の3つのやり方が有ります。
## トラックポイントとコントローラ間の回路 :id=the-circuitry-between-trackpoint-and-controller
動作させるには、DATA と CLK のふたつのラインを 4.7k の抵抗で 5V にプルアップしてやる必要があります。
```
DATA ----------+--------- PIN
|
4.7K
|
MODULE 5+ --------+--+--------- PWR CONTROLLER
|
4.7K
|
CLK ------+------------ PIN
```
## Busywait バージョン :id=busywait-version
注意: これは非推奨です。ギクシャクした動きや、未送信の入力が発生するかもしれません。可能であれば、割り込みまたは USART バージョンを使ってください。
rules.mk で:
```makefile
PS2_MOUSE_ENABLE = yes
PS2_USE_BUSYWAIT = yes
```
キーボードの config.h で:
```c
#ifdef PS2_USE_BUSYWAIT
# define PS2_CLOCK_PORT PORTD
# define PS2_CLOCK_PIN PIND
# define PS2_CLOCK_DDR DDRD
# define PS2_CLOCK_BIT 1
# define PS2_DATA_PORT PORTD
# define PS2_DATA_PIN PIND
# define PS2_DATA_DDR DDRD
# define PS2_DATA_BIT 2
#endif
```
## 割り込みバージョン :id=interrupt-version
以下の例はクロックのために D2 を、データのために D5 を使います。クロックには任意の INT あるいは PCINT ピンを、データには任意のピンを使うことができます。
rules.mk で:
```makefile
PS2_MOUSE_ENABLE = yes
PS2_USE_INT = yes
```
キーボードの config.h で:
```c
#ifdef PS2_USE_INT
#define PS2_CLOCK_PORT PORTD
#define PS2_CLOCK_PIN PIND
#define PS2_CLOCK_DDR DDRD
#define PS2_CLOCK_BIT 2
#define PS2_DATA_PORT PORTD
#define PS2_DATA_PIN PIND
#define PS2_DATA_DDR DDRD
#define PS2_DATA_BIT 5
#define PS2_INT_INIT() do { \
EICRA |= ((1<<ISC21) | \
(0<<ISC20)); \
} while (0)
#define PS2_INT_ON() do { \
EIMSK |= (1<<INT2); \
} while (0)
#define PS2_INT_OFF() do { \
EIMSK &= ~(1<<INT2); \
} while (0)
#define PS2_INT_VECT INT2_vect
#endif
```
## USART バージョン :id=usart-version
ATMega32u4 で USART を使うには、クロックのために PD5 を、データのために PD2 を使う必要があります。それらのいずれかが利用できない場合は、割り込みバージョンを使う必要があります。
rules.mk で:
```makefile
PS2_MOUSE_ENABLE = yes
PS2_USE_USART = yes
```
キーボードの config.h で:
```c
#ifdef PS2_USE_USART
#define PS2_CLOCK_PORT PORTD
#define PS2_CLOCK_PIN PIND
#define PS2_CLOCK_DDR DDRD
#define PS2_CLOCK_BIT 5
#define PS2_DATA_PORT PORTD
#define PS2_DATA_PIN PIND
#define PS2_DATA_DDR DDRD
#define PS2_DATA_BIT 2
/* 同期、奇数パリティ、1-bit ストップ、8-bit データ、立ち下がりエッジでサンプル */
/* CLOCK の DDR を入力としてスレーブに設定 */
#define PS2_USART_INIT() do { \
PS2_CLOCK_DDR &= ~(1<<PS2_CLOCK_BIT); \
PS2_DATA_DDR &= ~(1<<PS2_DATA_BIT); \
UCSR1C = ((1 << UMSEL10) | \
(3 << UPM10) | \
(0 << USBS1) | \
(3 << UCSZ10) | \
(0 << UCPOL1)); \
UCSR1A = 0; \
UBRR1H = 0; \
UBRR1L = 0; \
} while (0)
#define PS2_USART_RX_INT_ON() do { \
UCSR1B = ((1 << RXCIE1) | \
(1 << RXEN1)); \
} while (0)
#define PS2_USART_RX_POLL_ON() do { \
UCSR1B = (1 << RXEN1); \
} while (0)
#define PS2_USART_OFF() do { \
UCSR1C = 0; \
UCSR1B &= ~((1 << RXEN1) | \
(1 << TXEN1)); \
} while (0)
#define PS2_USART_RX_READY (UCSR1A & (1<<RXC1))
#define PS2_USART_RX_DATA UDR1
#define PS2_USART_ERROR (UCSR1A & ((1<<FE1) | (1<<DOR1) | (1<<UPE1)))
#define PS2_USART_RX_VECT USART1_RX_vect
#endif
```
## 追加の設定 :id=additional-settings
### PS/2 マウス機能 :id=ps2-mouse-features
以下の PS/2 マウスプロトコルによってサポートされる設定を有効にします。
```c
/* デフォルトのストリームモードの代わりにリモートモードを使います (リンクを見てください) */
#define PS2_MOUSE_USE_REMOTE_MODE
/* マウスあるいはタッチパッドでスクロールホイールあるいはスクロールジェスチャーを有効にします */
#define PS2_MOUSE_ENABLE_SCROLLING
/* 一部のマウスでは、スクロールマスクを設定する必要があります。デフォルトは 0xFF です。*/
#define PS2_MOUSE_SCROLL_MASK 0x0F
/* ホストに送信する前に、動きに変換を適用します (リンクを見てください) */
#define PS2_MOUSE_USE_2_1_SCALING
/* ps2ホストを初期化した後の待機時間 */
#define PS2_MOUSE_INIT_DELAY 1000 /* Default */
```
ps2_mouse.h をインクルードして、以下の関数を呼び出すこともできます。
```c
void ps2_mouse_disable_data_reporting(void);
void ps2_mouse_enable_data_reporting(void);
void ps2_mouse_set_remote_mode(void);
void ps2_mouse_set_stream_mode(void);
void ps2_mouse_set_scaling_2_1(void);
void ps2_mouse_set_scaling_1_1(void);
void ps2_mouse_set_resolution(ps2_mouse_resolution_t resolution);
void ps2_mouse_set_sample_rate(ps2_mouse_sample_rate_t sample_rate);
```
### 細かい調整 :id=fine-control
マウスの感度と速度を変更するには以下の定義を使います。
注意: 同じ効果のために `ps2_mouse_set_resolution` も使うことができます (ほとんどのタッチパッドではサポートされません)。
```c
#define PS2_MOUSE_X_MULTIPLIER 3
#define PS2_MOUSE_Y_MULTIPLIER 3
#define PS2_MOUSE_V_MULTIPLIER 1
```
### スクロールボタン :id=scroll-button
トラックポイントを使っている場合は、スクロールのためにそれを使えるようにしたいでしょう。
押された時にマウスを移動させる代わりにスクロールさせる「スクロールボタン」を有効にすることができます。
この機能を有効にするには、以下のようにスクロールボタンマスクを設定する必要があります:
```c
#define PS2_MOUSE_SCROLL_BTN_MASK (1<<PS2_MOUSE_BUTTON_MIDDLE) /* Default */
```
スクロールボタン機能を無効にするには:
```c
#define PS2_MOUSE_SCROLL_BTN_MASK 0
```
利用可能なボタンは:
```c
#define PS2_MOUSE_BTN_LEFT 0
#define PS2_MOUSE_BTN_RIGHT 1
#define PS2_MOUSE_BTN_MIDDLE 2
```
ボタン定数を `|` で結合したマスクでボタンを組み合わせることができます。
スクロールボタンマスクを設定したら、スクロールボタンの送信間隔を設定する必要があります。
これは、スクロールボタンが離された場合に、スクロールボタンがホストに送信されるまでの間隔です。
この時間が経過すると、マウスはスクロールして送信されなくなります。
```c
#define PS2_MOUSE_SCROLL_BTN_SEND 300 /* Default */
```
スクロールボタンの送信を無効にするには:
```c
#define PS2_MOUSE_SCROLL_BTN_SEND 0
```
以下の定義でスクロールの細かい制御がサポートされます:
```c
#define PS2_MOUSE_SCROLL_DIVISOR_H 2
#define PS2_MOUSE_SCROLL_DIVISOR_V 2
```
### マウスとスクロールの軸の反転 :id=invert-mouse-and-scroll-axes
X 軸と Y 軸を反転するには、以下を config.h に配置します:
```c
#define PS2_MOUSE_INVERT_X
#define PS2_MOUSE_INVERT_Y
```
スクロールの軸を逆にするには、以下を config.h に配置します:
```c
#define PS2_MOUSE_INVERT_H
#define PS2_MOUSE_INVERT_V
```
### マウスの軸の回転 :id=rotate-mouse-axes
デバイスの出力を時計回りに 90 か 180 か 270 度変換します。
デバイスの向きを補正する場合は、出力を逆の方向に同じ量だけ回転します。例えば、通常のデバイスの向きが北向きの場合、以下のように補正します:
```c
#define PS2_MOUSE_ROTATE 270 /* 東向きのデバイスの向きの補正*/
```
```c
#define PS2_MOUSE_ROTATE 180 /* 南向きのデバイスの向きの補正*/
```
```c
#define PS2_MOUSE_ROTATE 90 /* 西向きのデバイスの向きの補正*/
```
### デバッグ設定 :id=debug-settings
マウスをデバッグするには、`debug_mouse = true` を追加するか、ブートマジックを使って有効にします。
```c
/* マウスレポートをデバッグするには */
#define PS2_MOUSE_DEBUG_HID
#define PS2_MOUSE_DEBUG_RAW
```